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ブランド名の決め方|アパレルなどの事例も紹介

2024.03.07
ブランディング
ライデンBlog担当

商品やサービスの「ブランド名」は売上を左右する重要な名前です。
しかしどのように決めてよいかを理解していないために、チャンスを逃していることがあるかもしれません。
この記事ではブランド名の決め方についての手法と注意点を解説するとともに、人気のあるアパレルブランドの事例について紹介します。

ブランド名の必要性

消費者が商品・サービスを認識し区別するために名前が必要なのはいうまでもありません。

販売するためには、それに加えて魅力的で覚えやすい名前であることが求められます。

ブランド名は多くの人に知ってもらい、売上を向上させるために必要で、商品・サービスのイメージを市場に浸透させる狙いを持っています。

ブランド名に求められる要素

ブランド名に求められる要素として次のことが挙げられます。

  • ブランドの特徴を表している
  • 端的である
  • 発音しやすい
  • オリジナリティがある
  • ターゲットにマッチする
  • 長く使える名前である
  • 検索しやすい
  • ドメインが取得しやすい

ブランドの特徴とは「強み」や「らしさ」のようなもので、そのことにオリジナリティがあれば差別化も可能です。

名前が長く市場に留まるためには、トレンドに流されないことや、将来性のあることが必要でしょう。

WebサイトやSNSでの機能性は重要で、ブランド名が検索しやすいことや、ブランド名を表すドメイン名が取得しやすいことなども考慮が必要です。

これらの要素を満足するようなネーミングを得ることは簡単ではありませんが、ブランドらしさを表現する言葉を数多く考え出すことによって、最適な名称にたどり着けるでしょう。

ブランド名の決め方 8つの手法

ブランド名の決め方、とくにどのようにして考え出せばよいかという手法について解説します。

出発点としては、商品・サービスが最も表現したいことに関するキーワードを多く考えることが必要でしょう。

①複数のキーワードを組み合わせる

ブランドには通常いくつかの特徴がありますが、それらを表す複数のキーワードを組み合わせて造語にする方法です。

たとえば「Face+Book → Facebook」「恵み+ミルク → メグミルク」などの例があります。
組み合わせて一部の文字を省略する方法もあります。

②漢字・かな・ローマ字で表す

言い換えの一つとして、漢字・かな・ローマ字(アルファベット)で表現する方法があります。

たとえば 漢字 → かな、かな → アルファベット などの例として「スーモ(SUUMO)」

最初から漢字で表すことを前提としてキーワードを組み合わせた「爽健美茶」など、さまざまな例があります。

③キーワードを他の言語に翻訳する

飲食店やフードによく見られますが、ブランド名を英語・フランス語・中国語などで表現して非日常感や特別感を演出する方法があります。

ファッション雑誌の「non-no(ノンノ)」はアイヌ語で「花」という意味から作られており、アルファベットで表現したものです。

④キーワードを繰り返す

キーワードを繰り返してリズムを作り出す方法があります。

ファッション雑誌の「anan」はパンダの名前が由来だといわれていますが、繰り返しの可愛らしさが親しみを生んでいます。

子ども向けの商品などにも使えるアイデアです。

⑤語尾を変える

キーワードの語尾を変えることで余韻をよくする方法があります。

たとえばコーヒーブランドの「Blendy(ブレンディ)」は「Blend(ブレンド)」の語尾を変えたものです。余韻によって味わいを感じさせるブランド名になっているといえるでしょう。

⑥擬音・擬態・擬声語を使う

擬音・擬態・擬声語、いわゆる「オノマトペ」を使用する方法です。

たとえばアイスキャンディーの「ガリガリ君」は噛む音をそのまま商品名にしていますが、あわせて擬人化が行われている複合的な例です。

オノマトペは直感的に理解しやすくリズムも生まれるため、大衆的な商品のブランド名に適しているでしょう。

⑦擬人化する

商品やサービスを擬人化して表現する方法です。

名称そのものが人間の名前であったり、くん・さん・ちゃん付けをするもので、たとえばラーメンの「一平ちゃん」は「平成の時代で1番のラーメンになる」という意味を人名として表したブランド名です。

⑧ダジャレの要素を取り入れる

ブランド名にダジャレの要素を取り入れ、面白さや「なるほど」と思ってもらうことで印象づける方法です。

たとえば解熱用貼り薬の「熱さまシート」は「熱冷まし+シート」のかけ合わせによるダジャレになっていますが、嫌味のないスマートなブランド名といえます。

ブランド名を決める際の3つの注意点

ブランド名は商標となるため、決める際はとくに権利関係には注意しましょう。

ブランド名を決める際の注意点を挙げています。

①商標登録されていないか

ブランド名がすでに使われているかをリサーチする必要があります。

一般に知られていなくても商標権が他社に存在する場合があるため、商標登録は必ずチェックしましょう。同業や類似の業界を対象とした商標にはとくに注意が必要です。

②他社の名前と間違えられないか

商標登録はされていないものの、名称が似ていて混同されるなど、トラブルになる場合があります。商標登録同様に、同業や類似の業界はとくに注意して見ておきましょう。

検索サイトやSNSで検索をして、これらの問題がないかをチェックします。

③その他の注意点

消費者がブランド名をどのように認識するかは未知なところがあります。

長いブランド名の場合は略称で呼ばれる場合もあるため、省略された際に違和感がないかをチェックします。

また、造語のつづりや発音が偶然、海外で悪い意味を表していないかについても確認しましょう。

ブランド名のネーミング事例(アパレル)

人気のあるアパレルブランドのネーミング事例について簡単に紹介します。

短いブランド名にコンセプトや特徴を込めていることが分かります。

 

ブランド名

 

意味・由来決め方
 

EDWIN(エドウィン)

 

DENIM(デニム)DEの逆+NIMの逆(M→W)
 

GAP(ギャップ)

 

ジェネレーションギャップ世代間のギャップ(がない)
 

NIKE(ナイキ)

 

ギリシャ神話の勝利の女神ロゴ(スウォッシュ)が女神Nikeの翼に似ていた
 

UNIQLO(ユニクロ)

 

ほかでは買えないカジュアルファッションを自由に選べるUNIQUE CLOTHING WAREHOUSE(独自の衣類倉庫)を略した

ブランド名を決める際にはライデンにご相談ください

ブランド名はさまざまな要求を考慮して決める必要があります。印象やビジュアルも重要です。

アートディレクションを得意とするライデンが貴社のブランディングに伴走し、助言者としてアイデアをご提供します。

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