こんにちは。株式会社ライデンの井上です。
僕は「クライアントを儲けさせる」のがビジネスパートナーの大きな役割だと思ってます。コピー用紙を納入してるだけだとしても、オフィスのトイレ掃除してるだけだとしても、「クライアントを儲けさせる」に繋がらないことはない。
さらに「自分達が儲ければそれでいい」という意識からは、良い連鎖が起きないので僕は「クライアントに儲けていただく」ということを常に考えるようにしています。
皆さんはいかがでしょうか。
或いは、そんなビジネスパートナーをお持ちでしょうか。
今回はちょっとパラノイア気味のポストですが、是非読んでみてください。
Webとメディアとデザインブランディング
「僕、インターネットはすごいと思うんです、あれはメディアになると思うんです」
と若き日の僕、言葉のボキャブラリーが圧倒的に少なくデザインの能力もヘボかった僕が俯きがちに言うと、一緒にタクシーに乗っていた広告代理店のオジサンは「インターネットがメディアにはなれないって結論出てんだよ、便所の落書きじゃん」と、うるせーなこのガキ、みたいな感じで吐き捨てていただきました。確かに雑誌ポパイにもそんなことが書いてあった気もしますし、TV局へ新聞広告のプレゼンの帰りだったので彼は僕のダッサいカンプに怒っていたのかもしれません。Googleもまだなかったので、そういう時代だったのかもしれません。二十何年か前の話です。
僕は否定されたという気持ちより、
「この人はまだインターネットで発信したことがないんだナァ、あの、アタマの後ろがドバーって痺れる感覚を知らないんだな」という気持ちで、逆に自分はこれからの世代なんだな、という感覚をより強くしたのを覚えています。
みたいな当時の色々な経験が、
僕のデザインが好きだという気持ちを「インターネット界隈に突っ込んだ方が良さそうだ」という判断に向かわせ、今に繋がっています。
現在このRYDENという会社はWebを中心にしたデザインブランディングを生業としています。その、ブランディングなる言葉ですが、僕もブランディングは無形の経営資産だとか言いながら仕事してるわけでして、ブランドの価値は信じてますし真面目にクライアントの皆さんのビジネスに伴走していくつもりです。
ただですね、僕がずっと感じている、いや信じているのは
ほとんど虚構
元も子もないことを書くと、僕らが信じていることや従っていることのほとんどは、現実には存在してません。 昔の日本には、子供に善悪を説く際に「ならぬものはならぬ」と問答無用で諭すということが是とされてましたし、 僕が子供の頃も、先生にバンバン平手打ち食らってましたし先生も生徒も社会もそれを是としていました。
子供の数も多かったしガラの悪い子供も多かったし、それが一番効率よかったんだと思います。いまは、全く逆の価値観で世界は動いてますよね。善悪が逆転した感じです。
もっと強烈な例を挙げると、国や国家間の連合体が突然生まれたり、なくなることもある。ペンで紙にサインしただけなのに。
要するに、「多くの人が信じているもの」が現実、真実として浸透していく、ということだと思います。お金だってそうです。お金に価値があると信じられているから価値があるわけで、本当は紙ですし。
僕は学生の頃からこういう思考で生きてきたので、若干斜に構えたところがありました。
「ほとんど人間が作り出した虚構じゃん」と。
あるいは、村上龍の読みすぎだったのかもしれません。
でも、その実際には存在していない法律とか、道徳とか戒律とかを生み出してきたから、現代の僕たちは安全に安心して生きていけるわけでもあります。
なので、存在していないものをつくりあげる叡智、信じる行為、僕は必要だと思っているんですがどうせなら「幸せをうむ虚構をつくっていこうじゃないか」と思っています。
ネガティブな虚構は何の役にもたちませんからね。仏教でもそう教えています。ざっくりいうと。
幸せをうむ虚構
幸せをうむ虚構って何でしょう? 最近、この問いはものすごく深いものだと感じるようになりました。
量子学を少しかじり出したこともあって、理論立てた考えが今のところまとまってません。が、究極つきつめて結論を出せば、
これだと思っていて、
資本主義の中で生きている私たちは、むちゃくちゃな虚構に囲まれて生きざるをえませんがどんどんどんどん、幸せをうむ虚構をうみだして、クライアントの皆さんに儲けていただいて、
拝金主義でも利他主義でもなく、
互いに幸福主義です。