RYDEN

カッコいいデザイン

2022.03.16
デザイン
井上 雄一郎

いかがでしょうかこのIQ低めの言葉。僕は好きです。
でも僕は「カッコいいデザイン」という言葉をこれまで2万回は使ったと思います。

先日ドイツの方から「おたくのWebサイトはめちゃカッコいいやんか、感動したで。
感動したからメールしたわ、ほな。忙しい時にすまへんな。」
意訳するとこんな内容のメールをいただきました。

ではカッコいいデザインとはどんなデザインでしょうか。一言でいえばライデンのウェブサイトみたいなことなんですが、これを読めば、より深く「カッコいいデザイン」が解ります。

さっそくいきましょう。

カッコいいものはカッコいい

まず、この記事は「カッコいいデザイン」という検索ワードに対してTOP表示を狙ってます。
なので真摯に「カッコいいデザイン」について語り、「カッコいいデザインとは何か」を解明しようと思います。

と思いましたが、やっぱり結論を書きます。

結論:カッコいいデザインの必須条件は

見た人の脳にある側坐核をビンビンに刺激する

ドヤ顔で書いてますが、
これがカッコイイデザインと呼ばれるものの正体です。

もう少し具体的に書くと、側坐核をビンビンに刺激するためには

1)作り手の熱量が劇的に、ものすごい
2)作り手のデザイン技法レベルが高い
3)なにがしかの意思が込められている

といったことが必要で、
以上が、カッコいいデザインの正体です。

側坐核が刺激されてドーパミンが出る。それでいいじゃないですか

情報密度が濃いとか薄いとか、深いとか浅いとか、そんなことより ドーパミンを出させてくれるのがカッコいいデザインです

僕の場合、デザイン思春期にロンドンのTOMATOにブチのめされました。Pitarestでボードを見つけたので拝借させていただきます。
https://www.pinterest.jp/norinatural/tomato/
どうですかこのカッコいいデザイン、僕がデザインを目指した原点でもあります。

え…… カッコよくない?

という人が9割ですよねそうですよね分かります。何が側坐核をビンビンに刺激するのか、人によって違いますからね。ようするに、そこに方法論は(あんまり)ないのです。

ここで、今の僕がカッコいいと思うデザインのボードを共有させていただきます。
https://pin.it/6AeQzoF
この中に一つもピンとくるものがなかったら、僕と分かり合える可能性は50%くらいです。

以上、カッコいいデザインの例でした。

プロはカッコいいデザインを言語化できる

1万字の企画書より、一枚の手書きスケッチや一行の言葉の方が人の心を動かす時があります

いやむしろ、人の心を動かすのは一枚の手書きスケッチや一行の言葉です。1万字はロジックの説明だと思います(誤解のないように書くとロジックは必要ですよ)。
でも、人の心を動かすのは一枚のスケッチや一行の言葉。なぜか。
「人間の脳は快か不快かで判断するから」です。

身も蓋もないこと書きましたが、ミソは「脳は」という点です。高度に洗練された人間は、判断にロジックを求めます。特にビジネスにおける判断は、ロジックが重要視されます。でも、私たちをコントロールしている「脳」は、そんな理性を嘲笑い、「快か」「不快か」で判断をくだすのです。

だから、どうしようもなく人を好きになるのと同じで「カッコいいデザイン」に出会った時、理由を考える間もなく人はドーパミンがダラダラになるのです。昔、新宿の飲み屋さんに、優しくされると「あぁオキシトシンでるぅ、でてるぅ」が口癖の方がいましたが、そんな感じです。

でもプロは、意図的に「カッコいいデザイン」を作っています。

そう、「この場合のカッコいいデザインとは何か」を最初から見据えて、接するであろう人たちのドーパミンをブシャーっとさせるには、どんなビジュアルと言葉が必要なのか、狙ってるんです。そしてその意図を、言語化して第三者に説明することができるのです。それがプロだと思います。

つまり

カッコいいデザインがカッコいいデザインとして機能しないのならば、それはカッコよくないのである

という進次郎元大臣文法で、締めくくりたいと思います。
ノンバーバルの奥は深いのです。

この記事を書いた人

クリエイティブプロデューサー
井上 雄一郎
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